ヤングケアラー・ケアラー支援活動をさせていただいています

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北海道社会福祉協議会ケアラー支援推進センター

こちらの運営委員のひとりとして、ケアラー・ヤングケアラーの支援活動の研修などで、お話をさせて頂いています。私自身が元ヤングケアラーであり、その経験などのお話をさせて頂いています。

また、色々な相談の中でもそのような相談を受けることもあり、家族介護というよりは、介護を担う個人としての支援が必要と言う事も経験上感じていました。

そのような支援が必要か?は、それぞれ家族の事情によっても違いますし、ケアをする方々の生活によっても違ってきます。

そして、支援の中で大事にしていることは・・・

ヤングケアラー支援という言葉が独り歩きしないよう、ヤングケアラー探しではないという事です。気づいたときにどんなことが出来るかを時間をかけてゆっくり関係性を構築していく事が大事だという事をお伝えしています。

本人中心支援から家族支援へ

相談支援の研修では、本人中心支援という事を学びます。

ヤングケアラー、ケアラーは昔で言う「家族介護者」です。今までは、支援者はそこまで支援の方向性を考えることはあまりありませんでした。でも、家族介護者である、ケアラー、ヤングケアラーは、大事な家族のためのケアの担い手で、ましてや生活の中でケアラー、ヤングケアラーがいないと生活が回らない、そんな家庭もあるという事にここ数年目を向けられるようになってきました。家族介護者の生活に目を向けると、ケア中心の生活で、自分のことを脇に置いて生活を送っている方が実に多い・・・

ケアを受けるご本人だけでなく、その方をケアする家族の生活まで目を向けることで、家族の生活自体が安定することを考える支援へと少しずつですが変わりつつあります。

福祉サービスの中に家族ケアのサービスはありません。ですが、地域や社会の資源繋がりを利用しながら、ケアラー、ヤングケアラーの生活を色々な方面からサポートすることは可能なのです。

今後のケアラー支援とは

北海道では、ケアラー条例が制定され、先日は北海道初の、苫小牧市でヤングケアラー条例が可決されました。旭川市は、ヘルパー派遣などでヤングケアラー支援に乗り出しています。条例は無くても具体的な動きをしているのです。

北海道は過疎地域も多く、また、ヘルパー不足という課題もあります。その中で、出来る事、取り組めることを整理しながら、地域や色々な機関の中で、取り組んでいく土台作りが少しずつ出来上がってきている気がします。

福祉とは全く関係ない企業や地域、市民でも、意識を持つだけでもどこかできっかけがあるかもしれません。

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